【文章に技術は必要ない】読みたいことを書けばいい。著者 田中 泰延

ブログをはじめて、はや1カ月。
これまでは、WEBでページを作成するもの初めてで、自分の投稿がサイト上に掲載されていることに感動し、自分が好きな料理をアップしていくことが楽しくてしかたなかったです。

でも、その記事って誰にも読んでもらえない。(当たり前なんだけど)

そんななか、YouTubeやネットで「レビューを増やすには」「ブログで収益化するためには」と調べてはフムフムと頷き、勉強になるなぁ。いろいろ大変だなぁ。と刺激を受ける毎日を過ごしています。

加えて、本を読んでのインプットも大事だと思っていた最中に、雑男の目に飛び込んできたのがこの本でした。

何を書いたらいいんだろうと迷い始めていた雑男にとって、ドンピシャのタイトル!
これは読むしかないと読んでみたところ、心に響くものがありましたので、特に雑男がいい言葉だなと思った部分を中心にご紹介します。

こんな人に特におススメ
  • 文章を書くことに苦手意識がある人。
  • ブログやSNSで何を書いたらいいのか、わからない人。
  • 文章を書くことに楽しみを見い出せない人。

著者のプロフィール

田中 泰延(たなか ひろのぶ)

1969年大阪生まれ、早稲田大学第二文学部卒。
株式会社電通にてコピーライター・CMプランナーとして24年間活動され、退社後はフリーランスとしてインターネット上で執筆活動を開始。
映画・文学・音楽・美術・写真・就職など幅広いテーマの文章で読者の熱狂的な支持を得る。

本の概要

この本では、文章を書くことに「テクニック」は必要なく自分がおもしろくもない文章を他人が読んでもおもしろいわけがないのだから、自分が読みたいことを書けばいい。「読者としての文章術」について詳しく書かれています。

また、自分が読みたいことを書くということは、読み手の一生の記憶に残すほどの破壊力があるという。「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」という原理があり、これができれば、自分の気持ちが変わるだけでなく、「現実を変えてしまう」力があることを、著者の経験を踏まえて解説されています。

◆本の構成(目次)
 序 章 :なんのために書いたか 書いたのに読んでもらえないあたなへ
 第1章 :なにを書くのか ブログやSNSで書いているあなたへ
 第2章 :だれに書くのか 「読者を想定」しているあなたへ
 第3章 :どう書くのか 「つまらない人間」のあなたへ
 第4章 :なぜ書くのか 生き方を変えたいあなたへ
 おわりに:いつ書くのか。どこで書くのか。

心に残った言葉

雑男
雑男

ここからは、雑男の心に残り、特に今後の参考にしたいと思う言葉について紹介していきます。

最初に読むのは、間違いなく自分だ

ここで言われていることは、文章を書くときにターゲットなんか想定しなくていいということである。よく文章の書き方のテクニック本などで、文章を書くときには読む人が誰なのかはっきりさせなさいと書かれているが、そもそも特定の誰かに「届く」ケースは稀だという。

ほとんどの文章が、不特定多数の誰でもが読める場所に置かれる。それなのに、無理くり誰に読ませたいかを考えても、大半は無意味だと。自分が読んで楽しくないものは、その文章自体が無意味になってしまうということです。

ここに書かれているとおり、この記事は○○の層に響くだろうといったことを意識して書くことはこれまでもたくさんあったように思います。でも、元々文章を書くことになったきっかけを振り返ると、自分が面白いと思ったもの、好きなも、良いと思ったものを発信して、誰かに伝えられたらいいなという気持であったことを思い出しました。
ここでは、この話は○○に、こっちの話は△△にといったことって、考えてないですよね。初心に戻って、自分が楽しい・好きと思えるものを書いていこう。それでいいんだと思わせてくれるとても印象に残った言葉でした。

感動が中心になければ、書く意味がない

美味しいものを食べた、使ってみてよかったから他の人にも是非紹介したいという衝動があればいいが、仕事の依頼で書くときなど、この衝動がなくても書かないといけないときがある。

つまり、文章を書くときには「調べる」ということと、「愛する」部分について全力で伝えるということが重要であるということである。

この場合は、「どこかを愛する」という作業をする必要がある。これには、題材に関する資料を当たっていき「ここは愛する」というポイントが見つかる場合と、「ここが愛せそうだ」と思ったポイントの資料を掘り下げて調べていき、自論を強化するために良い材料をそろえる2つの方法がある。

書く題材に「感動」や「愛」がないと、文章を書いても相手に伝わらないというのは、読み手として「この文章どうも入ってこないな」という経験から誰でも実感できることではないかと思います。
今後このブログを通して、雑男が「感動したもの」「愛があるもの」を発信してきたいという想いが改めて湧いてきました。(子供のころ苦手だった読書感想文って、感動や愛がなかったんだろうな。そもそも何冊か本を読んで、感動したもので書くのではなく、本を1冊選んで書いている時点で違うよな。。。)

思考の過程を披露する

ビジネス本は、なにかの「役に立つ」ことを主眼に出版されているが、その本を読むだけで人生を根本から変えられるのであれば苦労はしない。一方で、そういった本には、こうすれば上手くいくといった妙に結論めいたことがズバッと書いてあったりする。

では、なぜそのビジネス本に説得力があるかというと、そのズバッとした結論に至るまでに、ビジネス書の著者はビジネスの世界で長い思考と実践を経ているから説得力があるのだ。つまり、結論の重さは過程に支えられている。これこそが文章が持つ力の根源である。

なぜ感動したのか・どう好きなのか等について、順を追って考え、順を追って書き記していくことが自分自身の理解への道のりそのものであり、結果として人の心を動かす文章になる。その結果「思考の過程に相手が共感してくれるかどうか」が長い文章を書く意味である。

この商品がすごく気に入っているから、他の人にも紹介しようということってブログだけでなく日常でもよくある話だと思います。でも安易におすすめするのって、ただの押し付けだなと改めて感じました。自分が気に入っているものを相手に伝える際には、その商品を気に入った過程や実際に使ってみた感想を順を追って伝えて、共感してもらえて初めて受け入れてもらえるということを心に留めておこうと思います。

おわりに

この本を1・2回読んだだけでは、理解しきれていない部分も多々あると感じています。
でも、この本を読んで目からウロコの部分もあり、感動を覚えたことは事実です。

そして、今後も文章を書いていくにあたり、都度何度も見返していきたいと思える1冊に出会えたと思っています。

また、自分が好きなこと・気に入ったことに共感をしてもらえることって嬉しいことだと思いますので、そういったことにつながる文章を書いていきたいと思わせてくれる本だと思います。

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