小学生と保育園児のこどもを持つ父親として、将来自分たちで立派に生きていくためには、どのように育てていけばいいのだろうという悩みは常に持っています。
特に習い事などは、周りの子たちと比較や一緒にする必要はないと思いつつ、気になってしまうのが現実です。
そこで、自分の経験を通じて、大人になった今でも活かせているなと思うものについて、まとめてみました。今回は小学生時代を振り返り、その中からの3選についてお伝えします。
※今回は3選のうち3つ目について紹介します。
全てを自分のこどもに押し付けるものではなく、子どもたちの自主性を尊重したいと思いますが、アドバイスはできるかなとは思っています。
小学生時代やってて良かった3選
早速ですが、今回ご紹介する「やってて良かった3選」を発表します。
それぞれの理由は以下(別記事含む)で紹介していますので、あわせてご確認ください。
①少年野球
②習字(書道)
③親元を離れた旅行
親元を離れた旅行とは
まず、「親元を離れた旅行」を以下のとおり定義したいと思います。
・両親と行動を共にしない。
・1泊2日以上の旅行(日帰りは不可)
・両親以外の大人が面倒をくれるもの(小学生で一人旅はないと思いますが)
そして、私の経験として、小学校の卒業式後に行かせてもらった、「8泊9日の旅客船でのグアム・サイパン旅行」で得られたことについて紹介していきます。
これは、豪華客船「ふじ丸」で大阪の南港から出向し、8泊9日かけてグアム・サイパンを訪問した帰ってくるというもので、参加者は小学校高学年から中学生までの人を対象としています。
お互い知らない人同士が、100名以上は参加していたと思います。そのなかでいくつかのグループに分けられて大学生?のグループ担当と共に船内でのレクリエーションに参加したり、色々なミッションをクリアしていくというものでした。
これぐらいの年代の人間が大勢集まり、集団行動をしようとすると、まあ色々な人がいて(笑)、全く時間通りに行動しない奴、いつも一人で自分勝手に行動する奴とトラブル続きです。
私はこの経験を通じて、様々なことを学ぶことができたと思っていますので、ご紹介します。
それなりの金額がかかるものなので、よく行かせてくれたなと親となった今改めて感じます。(感謝)
必ずしも海外である必要はなく、親元を数日離れてする経験を小学生の時期に経験しておくことは非常に重要だと感じます。
親元を離れた旅行で学んだこと
ざっくり言うと、「自分自身で切り開いていく力」が養われると思います。
詳しくは以下のとおり紹介していきます。
ゼロベースからの人間関係の構築
この項目については、先述したとおり、お互いが全く知らない100名以上の集団にある日突然放り込まれました。これまでの小学校でのお互いが知り合いという環境とは全く異なる環境です。
そんな誰も頼れる人がいない状況でも、相部屋の人・同じグループの人・グループリーダー・その他参加者と関係を構築していかなければ、この旅行は全く楽しくありません。せっかくの旅行が地獄となってしまいます。
お互い知らない状況では「自分のことを知ってもらう」「相手のことを知る」ためにはどうしたらいいのかを考えることが大切であり、特に「自分から積極的に話しかける」ということの重要性を学ぶことができました。
この学びは、中学・高校・大学の入学時や社会人になった時、加えて仕事での初対面の方と接するときの対応の糧となっていると思います。
自分のことは自分でやる力の習得
これについては、私の両親の狙いがどこまであったのかは不明ですが、この旅行の準備を小学6年生の私に一人でするように言われました。
なので、着替え・水着・カメラ・洗濯用具など、自分でしおりの持ち物を確認して準備しました。もちろん、パスポートの発行や現金の両替など、小学生一人ではできないものは両親が手伝ってくれました。(結果、いくつか忘れ物もあったのですが、致命的なものではなかったです)
そして、旅行が始まってからは当然ながら両親はいませんので、荷物や着替えの管理・洗濯・お金の管理などすべて自分でやる必要があります。
小学生の自分にとっては初めての経験であり、特にお金と着替えの管理にはすごく気を使っていた記憶があります。
このように、早い段階において、知らない環境で自分のことは自分でしなければならない経験をすることで、「自立心」が養われると思います。
実際、その後私のなかで、「自分のことをは自分でやる」ことが当然の感覚となったと自覚しています。
知らない環境でも何とかなるという自信
この経験でもっとも役に立ったことは、これだと思っています。
人生においては、慣れ親しんだ環境から知らない環境に飛び込んでいくという経験は1度や2度ではないと思います。小学校・中学校・高校・大学・社会人とステージが変わっていくタイミングもそうですし、転向や転勤といったこともあります。また国内だけでなく海外にということもあるかもしれません。
そういった環境が変わるタイミングって誰もが多かれ少なかれ「不安」を感じると思います。友達はできるかな、人間関係が上手くいかなかったらどうしよう。。。
こんな思いは誰しもがあると思います。私も毎回不安になりました。
でも、私はこの経験をしていたおかげで、毎回不安になりながらも、「まあ何とかなるか」という気持ちに落ち着くことができ、乗り越えてくることが出来ました。
この気持ちが持てるかどうかって、とても大切だと思います。よほどコミュニケーション能力に長けており、自身がある人は別ですが、毎回不安に感じる人が毎回不安のまま過ごすのってすごいストレスですよね。
この経験を通じて「何とかなるか」という楽観的な考えを習得することができました。
可愛い子には旅をさせよ
私はこの経験の重要性を感じていることからも「可愛い子には旅をさせよ」ということわざは、正にそのとおりと考えています。
私は、子どもが自分で生きていく力をつける手助けをすることが親の役割だと思っています。
この考えに共感していただける方は、お子さまの年齢や性格を見極めつつ、不安な思いを押し殺して親元を離れた環境に放り出してみてください。きっと、数日間でも成長した姿を実感することができると思います。
私もこどもがもう少し大きくなれば、必ず同様の経験をさせようと思っています。ずっとそばに居てほしいと思いながら、こどものためだと思って。
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