【レビュー・長年の謎が解けた】同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 著者 石田 勝紀

本の表紙

今回は、こちらの本のブックレビューです。

タイトルにもある通り、この本を読んで長年の謎が解けました。

みなさん、小学校から中学・高校・大学と自分と同じ授業を受けて、同じように遊んでいるのに、テストになると自分よりも遥かに良い点を取る人っていなかったでしょうか。

私もこの本を読みながら、当時のことを思い出してみると何名かの友人の名前を思い出しました。

その頃は、いや、この本を読むまでは、生まれ持った頭の良さが違うと、諦めていましたし、どうして自分はそんなスペックを持って生まれてこなかったのかと神様を恨んでいました(笑)

でも、そうじゃなかったんです。

この本では、タイトルどおり、なぜ同じように勉強しているのに差がついてしますのかという理由を明確に教えてくれます。

そして、皆さんに朗報です。その差がつく理由を把握し、できる側の人間になる方法まで教えてくれているのです。早速私も自分の子どもに実践しています。

ここでは、そのポイントについてお伝えしていきます。

雑男
雑男

勉強だけが人生の全てではないと思いますが、出来るに越したことはない。
しかも、この本で学べることは単なる学校の勉強だけでなく、人生を豊かにすることにもつながることだと思います。

この記事はこんな人におススメ

・子育て世代のお父さん・お母さん
・特に自分の子どもの学力に不満もしくは心配をしている方
・頭の良さは生まれ持ったスペックだから努力ではどうしようもないと思っている方


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同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか

出来る人と出来ない人の差

悩みイメージ

この本では序盤で、同じ勉強をしていても「出来る人」と「出来ない人」の差は何なのかを教えてくれています。

えっ??でも学生時代「出来る人に」対して、「どうやって勉強してるの」「勉強してないって言いながら本当はしてるんでしょ?」と聞いても、何も教えてくれなかったよ??それを序盤で教えてくれるの?という方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、本人たちは無意識に「出来る人」になっているので、聞かれてもわからないんです。
著者は、本人たちも分かっていないことを、著者の経験を通じて突き止めました。

それは答えはズバリ何なのかということですが、人間は以下のタイプに分かれており、そのタイプによって「出来る人」「出来ない人」に分かれるというのです。

学びには3つのタイプがありますが、この3つのタイプを見ると、その差が何なのかがわかります。
【タイプ1】学んでいるように見えるが、学ぼうと思っていない人
【タイプ2】授業中・仕事中だけでしか学ぼうとしない人
【タイプ3】寝ているとき以外、日常すべてが学びになっている人

【タイプ1】や【タイプ2】の人が勉強をいくらがんばっても、【タイプ3】にかなうわけがありません。寝ているとき以外、学んでしまっているのですから。これこそが、その差を生み出す要因なのです

同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 著者 石田 勝紀 P.9
雑男
雑男

これだけ聞いても、そうだったのか。それは勝てないよと思いますよね。
著書ではこの差の部分について、さらに詳しく解説されています。

出来る人は頭脳のOSのバージョンが高い人

勉強のイメージ

著者は、「日常すべてが学びの人」のわかりやすい例えとして「頭脳のOSのバージョンが高い人」と表現しています。

「OS」とはパソコン用語であり、WindowsやMacOSのようなものです。
対して、エクセルやワードは「ソフト」と言われており、パソコンは「OS」と「ソフト」の2つともが必要になります。

また、古い「OS」に最新の「ソフト」がインストールもしくは動作できないように、「OS」にも「ソフト」にもバージョンがあり、適切な組み合わせでないと「ソフト」は稼働しないのです。

そして、人間の頭脳もパソコンのOSに例えることができ、「学力の伸びの正体」と言っています。

「OS」のバージョンが高い子は、どのようなソフト(科目)でもインストールできるが。OSのバージョンが低い子は、ソフトをインストールできないか、フリーズを起こしてしまう」

同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 著者 石田 勝紀 P.60

家庭では、それぞれのソフト(科目)をなんとかインストールしようと強制的に勉強をやらせたり、塾にいれたりとさまざまな手段をとります。
しかし、OSのバージョンが上がっていないのに、新しいソフトを詰め込もうとした結果、何も変化は起こらないどころか、OSがフリーズしてしまっているのです。

同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 著者 石田 勝紀 P.61
雑男
雑男

著書では、OSの正体についても解説されており、OSのバージョンは意図的にあげることができると書かれています。(よかった、まだ間に合いそう)

10のマジックワード

著書では、頭脳のOSのバージョンアップは意図的に可能と書かれています。
そして、そのためのアプローチとして10個のマジックワードが紹介されています。

雑男
雑男

諦めていた方たち、朗報です。

これからの心がけで、まだまだ可能性があります。

アプローチ1:疑問を持たせる

OSのバージョンアップにつながる一つ目のアプローチは「疑問を持たせる」ということです。
そして、このアプローチに使えるマジックワードは以下の3つ。

「原因分析力」をつくるマジックード:『なぜだろう?』

「自己表現力」をつくるマジックワード:『どう思う?』

「問題解決力」をつくるマジックワード:『どうしたらいい?』

アプローチ2:まとめさせる

2つ目のアプローチは「まとめさせる」ということです。
このアプローチに使えるマジックワードは以下の2つ。

「抽象化思考力」をつくるマジックワード:『要するに?』

「具体化思考力」をつくるマジックワード:『たとえば、どういうこと?』

雑男
雑男

アプローチ1・2ともにめちゃくちゃシンプル。

それぞれの解説は本を読んでね。

さらにOSを強化するマジックワード

さらに著書では、OSを強化するマジックワード5つが紹介されています。
それぞれの解説はぜひ本を読んでいただきたいですので、ワードだけ紹介します。

雑男
雑男

決して書くのが面倒になった訳ではないですよ 笑

実際に読むことでしか理解はできないと思うからです!!

  • 『楽しむには?』
  • 『何のため?』
  • 『そもそも、どういうこと?』
  • 『もし~どうする(どうなる)?』
  • 『本当だろうか?』

それぞれがどのような意図でマジックワードと言われているのか、詳しく解説されています。

そして、無理に10個のマジックワード全てを使おうとはせず、これはと思うもの3つを使ってみてくださいとも書かれています。3つなら出来そうですよね??

さいごに

この記事の初めの方に、この本で学べることは単なる学校の勉強をできるようにすることだけでなく、人生を豊かにすることにもつながることだと思うと書きました。

著書にもOSをバージョンアップすることの効果がいくつか紹介されており、そのうちの一つと重複しますが、最新のOSを常に搭載することができると、「自己肯定感」につながると思うのです。

学校の勉強が(他人より)出来なくて劣等感を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。私も学年で半分よりは上の方でしたが、何で自分は出来ないんだろうと思うことは多かれ少なかれありました。

それが、最新のOSを常に搭載することにより「自分はできる」と思える機会を増やすことができればいかがでしょうか。きっと何でもチャレンジしてみよう、知らないことを知ってみたいという気持ちが湧いてきて、本質的な豊かな人生を実現することが出来るのではないでしょうか。

この本を通じて、そのような事を考えさせられ、自分は自己啓発として、子どもにはこれからの教育の柱としてマジックワードを使っていこうと思います。

10年後、20年後、きっとこの本に出会えてよかったと言っていることを信じています。


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同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか

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